特別企画! THE WAY TO DUBAI
ドバイへの道
第6章 砂漠のオアシス〜デザートサファリ&リゾート 砂漠とラクダ、石油の国というイメージから急速に脱却しつつあるドバイ。ハジャール山脈を水源とする豊富な地下水や、海水淡水化プラントの充実などにより、ドバイの町は豊かな水と緑に満ちあふれています。しかし国土の大半を占めるのは、やはり海にもよく例えられる広大な砂漠。今回は砂漠に作られた美しいリゾートをご紹介します。 ◇ アル・マハ(アル・マーハ) Al Maha ◇ エミレーツ・グループが所有、管理する砂漠の超豪華リゾート、それがアル・マハ・デザート・リゾート&スパ。「アル・マハ」とはアラビアン・オリックス(Oryx leucoryx)を意味しています。ユニコーン(一角獣)のモデルといわれ、アラビア半島からシナイ半島に生息するウシ科の動物です。長く伸びた2本の角と、太陽光線を反射して暑さから身を守るための白い体が特徴的です。 |
ドバイ開発のリーダー、シェイク・モハメッド首長がコンセプト段階から携わったという、アル・マハ・デザート・リゾート&スパ。ここはドバイ空港から車で約45分、総面積225平方キロメートルに及ぶ広大な保護区域の中心部にあります。「砂漠と人間の共生」をテーマに、動植物をはじめとする自然環境の保護にも力を入れており、使用する水は90%以上もリサイクルしているという徹底ぶり。施設の専用車以外は乗り入れが禁止で、もちろん宿泊客以外は入れないという、まさに砂漠のサンクチュアリ(聖域)リゾートです。 客室は40室すべてがスイートタイプの独立したヴィラで、ベドウィンのテントをイメージした優雅なデザインをしています。それぞれに専用プールがつき、大きな窓からは砂漠のパノラマを独占できます。砂漠のオアシスにふさわしく木々や緑に囲まれ、敷地内にはガゼルやオリックスなどの動物が放し飼いにされています。37棟あるベドウィン・スイートの広さは75平方メートル、ロイヤル・スイートは2棟あってそれぞれ175平方メートルの広さがあります。 |
そして1棟しかないエミレーツ・スイートは実に375平方メートル!プライベートダイニングに、大型ベッドルーム2室と専用のバスルーム、さらには専任のハウスキーバー、警備員、料理師の居住区も備えているとか。
もちろんスパやフィットネスクラブも充実しています。また、宿泊客一人当たりのスタッフ比率は3名、しかも30か国語対応。チェックイン及びチェックアウトは客室でできます。また、オール・インクルーシブという料金システムにより、宿泊料金には三食の食事代の他に、デザート・サファリや乗馬、らくだトレッキング、鷹狩りなどのアクティビティーがすべて含まれています。 大人のリゾートと呼ばれているアル・マハ。すなわち「全施設貸切の場合を除き、12歳以下のお子様は宿泊できません」とのことですが、こんな凄いところを貸切にできる人なんて!・・・やはりアラブにはいるのでしょうね。 ◇ バブ・アル・シャムス Bab Al Shams ◇ 2004年11月にオープンしたばかりの砂漠のリゾート、ジュメイラ・バブ・アル・シャムス・デザート・リゾート&スパ(長い!)。ドバイ空港より車で45分ほど行ったところにあり、アラビア邸宅風の建物は16棟の2階建てで、スイート10室を含め全部で115室あります。 |
「太陽の扉」という意味のこのホテル、コンセプトはずばり「アラビアンナイト」。5つのレストランやバーがあり、有名なのは砂漠の屋外レストラン「アル・ハディーラ(下写真)」。わざわざ市街からここに食事に来る人もいるという、アラビア伝統料理の名物レストランです。 |
ほかにも民族音楽の生演奏やベリーダンス、へンナ・ペインティング(手や足に草木の染料で模様を描くもの)、水パイプなど雰囲気満点。プール、音響施設完備の会議・宴会施設、スパなども充実しており、アル・マハと同様、各種アクティビティーも楽しめます。 なお、バブ・アル・シャムスは、お子様連れも大歓迎。ジュメイラビーチ・ホテルにもある「シンバッド・キッズ・クラブ」があります。優秀なスタッフの監督のもと、2歳から12歳までの子供を対象に、さまざまな遊び場や映画、ゲームなどが用意されており、子供用プールや、ベビーシッターサービスもあります。 |
なお、ドバイではこうした砂漠のリゾートに宿泊していなくても、いくつもの地元の砂漠ツアーが開催されています。何といっても砂漠を四輪駆動車でドライブするデザート・サファリが大人気。半日または1日、砂漠で1泊できるツアーもあります。また、荒涼たるワディ(枯れ谷)を走るツアーや、サンドスキー、バードウォッチングも用意されており、数多くのツアー会社があります。今回のドバイ行きでは、ぜひデザート・サファリを体験してみるつもりです! |