ウェディング in ハワイ～日本を出発

特集！　ウェディング in ハワイ

序章　ハワイへの道のり

「ハワイに行かない？・・」唐突にこの話が浮上してきたのは１０月下旬のことでした。実は大韓航空さんが主催する３泊５日のハワイ研修ツアーにニョーボ河野が参加することが既に決まっており、この機会にハワイの人気挙式会場を見て来ようという計画だったのですが、何ともうひとり分の枠が取れそうだとのこと。「うーむ、１１月は基本的に仕事が忙しいんだよな、しかしニョーボをひとりで行かせても旅行記を書くわけでもないから何も残らないし。ここはやはり私がきちんと同行して、きちんとホームページに特集記事を掲載し、世に問わなければいけないのではないだろうか・・・」。以上のようなきわめて立派な理由のもと、私ことダンナ河野のハワイ行きは約２秒で決定したのでした。

◇ その日は駆け足でやってきた ◇

それから土日をはさんで前後３日分の休みを申請し、１１月１６日の出発日までは文字通りあっという間でした。当日、ニョーボ河野はギリギリまで会社で仕事。何とか荷物をつめ終わり、福岡空港行きの地下鉄に乗りました。それにしても福岡空港ってとても便利、こんな街中にあって交通の便が良い空港は見たことありません。ただ地下鉄が着くのは国内線ターミナルなので、今度は国際線ターミナル行きの無料シャトルバスに乗ります。バスは空港ゲートの手前で一時停止し、ゲートが開くと中に入って再び一時停止、背後のゲートが閉まったのを確認して走り出します。いらいらする程の緩慢な動きで、ようやく国際線ターミナルに到着しました。

グアムに行った時よりいく分色あせたように見えるリンドバーグのロッキード・シリウス号模型に再会し、集合場所の大韓航空カウンターへ。ここで機内預け入れ荷物の検査を受け、大韓航空福岡旅客支店の方々および同行する旅行会社の方々と合流しました。今回の同行者は大韓航空のＹさんをはじめとして、日本旅行のOさん、Hさん、ＪＴＢのMさん、名鉄観光のYさん、西日本旅行のSさん。いずれもそうそうたる大手旅行代理店の皆様に対し、我がプランニングツアーは「家内制手工業」といった雰囲気です。なお現在、福岡からハワイへは残念ながら直行便が就航していないので、福岡空港発、ソウルの仁川国際空港経由ホノルル行きのフライトとなります。カウンターで荷物を預けた後、まずは外貨の両替に行き、売店などを見てまわりました。

◇ 国際線のタブー ◇

手荷物検査場へ行くと、すでに長蛇の列。受付が３ヶ所に分かれているのですが、進むのが遅いので大渋滞になっています。少し進むと「液体物プラスティック袋」というのが置いてありました。これは2007年３月から導入された「国際線の航空機内への液体物持込制限」というやつで、機内に持ち込める液体物（ジェルやエアゾール含む）の容器は100ml以下に制限されており、この小さな袋の中に入れて検査員に提示せよと書いてあります。とりあえず持ち込み手荷物の中に液体物は無いので、ベルトに時計にメガネに財布などをすべてカゴに放り込み、ゲートをくぐり抜けると珍しく一発でパスしました。我々の前後には検査で引っかかった人たちが何人かいて、少し離れたところで係員が体に金属探知機を這わせています。

出国審査はパスポートを見せるだけですぐに終了したので、KALラウンジに行ってしばしくつろぎます。ここはファーストクラス、ビジネスクラスの搭乗客や、各種マイレージ会員など、特別な人だけが利用できるラウンジです。ビールやワイン、オールドパーやシーバスリーガルなどの高級ウイスキーが置いてあり、「ご自由にお取り下さい」とのことですが、「研修旅行、研修旅行･･･」と自らに言い聞かせてぐっと我慢。ほどなく大韓航空のＹさんがやって来て簡単なブリーフィングがあり、ホノルル行きのチケットをもらいました。

待合ロビーでぼんやりと飛行機を眺めていると、「本当に今からハワイへ行くのかなぁ」と何か現実感の無いような感覚にとらわれます。それでも我々を乗せた機は「ナントカカントカ･･カムサハムニダ（ありがとうございます）」という機内アナウンスのあと、あっという間に地上を離れ、あっという間に機内安全設備の説明があり、スレンダー美人の客室乗務員が軽食を配りに来ました。

KE-790便は15:30福岡発、17:00仁川国際空港到着予定です。前方の画面にはフィートとメートル法で交互に現在地や現在速度・高度などが表示されています。炭火焼きチキンの黒ゴマサンドというやつにかぶりつき、「MAX」とか「hite」という名の割と軽めの韓国ビールでおいしく平らげた頃には、機体は早くも高度を下げ始めました。こうして我々を乗せた機は定刻どおり１時間10分ほどでICN（仁川国際空港）に着陸しました。

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