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ケアンズ旅日記 その2

2月11日(月)
 ケアンズの朝は早い(実際はこんなに早く起きたのはこの日だけだったんだけど。)6:30にお迎えが来ると言うことで、英語で話し出す目覚し時計を止めてカーテンを開ける。外は快晴。寝起きの私にはまぶしすぎる朝日。
相棒をたたき起こし、昨日買ったパンと冷たいカフェオレ(と書けばかっこいいけど、本当はミルメークのコーヒー味に似たコーヒー牛乳。日本円にして68円なり)の朝食をすます。水着を着て、上からワンピースを被ると集合時間5分前。
 初めてのツアー参加ですこし緊張しつつ玄関に。時間ぴったりに白いマイクロバスが到着。『R'n'R』とかかれたバスの中からおさる(元アニマル)似のお兄さんが降りてきた。

 バスに乗るとすでに何人かの日本人が乗っていて気軽に挨拶を交わす。席に着いてチケットと残りのツアー代を支払う。それからいくつかのホテルを回ってバスはケアンズの町を後にする。
 バスで向かうのはケアンズから車で2時間程走ったところにあるタリー川。町を出て少し走ると、辺りはさとうきびの畑。朝が早いことも有り、気がつけばみんな熟睡。ケアンズを出て1時間半目覚めると車窓からの風景は少し変わっていた。バスを囲んでいるのはバナナの樹。どうやらこの辺りは大バナナ農園のようだ。この町をふらりと歩くとすれ違う人のほとんどは大富豪だとか。町に一軒しかないバーで高齢の大富豪をGETするのが宝くじを当てるより効率が良い。というのはおさるの言葉。
 その町のはずれにあるお店バスを止めて、それぞれが準備を始める。
 朝食を軽くしかとってなかった私は、カウンターに置いてあるソーセージパイを戴いて。

 ほんの15分ほどで再出発。ここからの道は山道で『ワニ注意』の看板に驚きながら出発地点を目指す。道中、おさるとドズィーさんがヘルメットやライフジャケットの説明をしてくれたが、反対に着てみたりとにかくドズィーさんは面白い人でした。
 さて、キアヌリーブス(おさる談)が運転するバスが停まると、既に他社のバスが着いており、ライフジャケットを着た人達が川へと向かっている。
スタッフからジャケットとヘルメットを貰い、装着!オールをもらって川へと階段を下りていく。7人ごとに分けられ、それぞれの艇に乗船。
わが艇の担当スタッフはPHIL。朝、バスで集金していた23歳ニュージーランド人である。
 その顔をみると、日焼止めで真っ白。(それでも真っ黒に焼けているんだけどね。)自分の顔の行く末を心配しながらゴムボートの操縦方法についてレクチャーを受ける。
 『前こぎ』『後ろこぎ』『右(左)寄って』『しゃがんで』『止め!!』ちょっと不自然な日本語の指示に従って、ゴムボートの上でバタバタと…。一通りの操縦法を習うと出発である。

 わが艇はPHILを船頭に名古屋の三年目夫婦&静岡のOL二人組みの4人それに私たちの計7名。他の艇は合計8名だから少し広いのかな??
川は上流だけあって思いの他、狭い。(とは言っても日本のそれとは大きく違うけどね。)
 今年は数年ぶりの旱魃のせいで、タリー川の水量は少なめとか。そのせいか、初心者が体験できる最高レベル(レベル4)のせいなのかごつごつとした大きな岩があちこちに見える。
 みなはじめてのラフティングにもかかわらず、艇はスムーズに進んでいく。
少し開けた所に出ると、『川に入れ』とのPHILの言葉に、待ってましたとばかりに先陣を切って川へと飛び込む。照りつける太陽に焼かれた肌にタリー川の水は気持ちいい。
 ライフジャケットのおかげで沈むことも無く、のんびりと人間ラフティングを楽しむ。

 ある程度まで行くと『艇に乗れ』の言葉。しぶしぶゴムボートへ乗り込む。
 『ダブルDカーブ』等々、それぞれの難所に名前がついてある。
 水持って乗ってれば良かったな。
 出発から約3時間お昼時である。滝の真下を通って天然のシャワー(すごい水圧だけどね)を浴びてから、艇を川岸へとつける。ジャケットとヘルメットを取って美味しそうな匂いと音のする方へと進むと、山盛りの野菜とパン、そしてドライバーの焼いているハンバーグが目に飛び込んでくる。パンを開いてハンバーグをもらい、好きな野菜とソース&ケチャップで味付け。
 出来上がった特製ハンバーガーにがぶりと噛付く。飲み物はメロン・オレンジ(不思議なくらいに薄味だった。オレンジ味のQooを水で割ったような味…。)牛乳・ミネラルウォーター、それに熱いコーヒー。

 食事も済んで一息入れると『出発』の声。再びジャケットを身に付けボートに乗り込む。
 既に日焼で赤くなり始めた足に水をかけつつ、艇は進む。
 後半は緩やかかと思いきや、ディズニーランドと同じ名前のついた、『スプラッシュマウンテン』には全員オールを集められて、スクラムを組んだ形で突入。  艇は真下に落下して…。何とか踏みとどまったものの、結局PHILにみんな艇から落とされてしまった。
 再出発から約3時間。本日のラフティング終了。岸につけたゴムボートをみんなで抱えて、川の横に止められたバスへと向かう。(背の低い私は、ほとんど触ってるだけだったけど…。)
 バスの陰に隠れてワンピースに着替え、バスの中へ。持ってきていたミネラルウォーター(2L)をあっという間に飲み干してしまう。疲れも手伝って、みんな夢の中へ…。

 バスは30分ほど山を下って、再び行きの休憩地点へ。
 バーのテーブルにそれぞれのスタッフの名前が書いてある。PHILの名前を探して店の中に入ると、テーブルの上には各ポイントで撮影された写真と、申込用紙が置いてある。
 カウンターでコーラなどを頼み、とりあえず二人で乾杯。
 すると、タイミングよく山盛のフライドポテトが運ばれてくる。皮付のままくし型に切られたジャガイモの揚げたてアツアツの匂いに誘われて、まだ着いていないチームメイトに心の中で謝ってから、早速口に運ぶ。このポテトが美味しくって止まらない!!ケチャップとBBQソースの二種類を交互に楽しみながら。
 そうこうしているうちに他の4人もやってきて、ビデオの上映が始まる。スタッフが撮影したビデオのダイジェスト版で、祐輔君のアップもあったものの、42$はもったいないと7$の写真を3枚だけ発注。支払を済ますと後は再びケアンズを目指して、約1時間半のドライブ(お昼寝タイム)拾われた順にホテルで落とされて、ケアンズ2日目のツアー終了。

 何はともあれ部屋に戻って荷物をおくと、一路薬屋へ。
 ナイトマーケットの横にある薬屋は一見するとカメラ屋のようだったけど…。とりあえず中に入ってみる。小さな棚に各種の日焼け用ローションやジェルが置いてあるものの、どれにするか決め手にかけて(日本語で書いてあっても決めかねるって言うのに英語ならなおさらだよね。)お店のおばちゃんに『どれが一番いい?』って聞いてみた。
 『熱い?』『痛い?』って聞かれて、『YES』って答えると、奥から一つのジェルを持ってきてくれた。で、もらおうって話になってレジに行くと『フィフティーダラー』という声。「あ!!やられた!!」って思ったものの、「日本でいいローション買ったら3500はするし….」と思いつつ50$紙幣を差し出すと、おつりだよって35$が返ってきた。どうも15と50を聞き違えたらしい…。ジェルを受取って部屋に帰り、早速シャワーを浴びてジェルを塗ってみる。確かにおばちゃんが『This Is the best.』って言うだけあって、すーっと熱と痛みがひいていく。
日焼の痛みも少し治まったところで、夕食タイム。なのだけれど、帰りにつまんだ大量のポテトが胃袋の中で存在を主張しているわけで…。

 結局ケアンズ二日目の夕食はナイトマーケット内の屋台で軽く済ますことに。ベトナム(?)料理屋でフォーを購入、さらに隣りのラーメン屋でサーモン巻をひとつ。旦那は一皿10$の中華のバイキング。
 食後再びナイトマーケットを探訪。マーケットの入り口に真珠屋がある。水槽の中にある阿古屋貝を選びその場で真珠を取り出して、アクセサリーにしてくれるお店である。
 『新婚旅行だし。』って気持ちも手伝って、一つ購入してみることに。迷いに迷って、結局一番最初に気になった貝を選ぶ。お姉さんがナイフで貝から真珠を取り出すと『OH! Beautiful!』と驚いて、手にとらせてくれたそれは、確かにそこに並べられたものよりもずっと、綺麗な球体でピンクゴールドに輝いていた。
隣では一足先に真珠を選んだ外国人の女の子が嬉しそうに。ネックレスをしているところだった。ワーキングホリデー中の日本女性にホワイトゴールドの金具をつけてもらい、貝殻のなかに入れて鞄の中へ。結局つけてみたくなってお店を出てからつけてみる。
 その後、カンガルーの毛皮を物色したり格安スーツケースを発見したり。一日歩き回ってばてばてだった初日とはうって変わって、ナイトマーケット探索を存分に楽しんで、ケアンズ2日目は終了。勿論今夜もConvenience Storeでコーラを買って乾杯。



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