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ケアンズ旅日記 その3

2月12日(土)
 今日の予定はキュランダ観光。出発まで時間がゆっくりあるので、朝食は外で取ることに。初日にも驚いたけど、朝7時過ぎだというのに通りには結構な人が思い思いに朝のすがすがしい空気を楽しんでいる。
 エスプラネード通りの一角にあるカフェ。歩道沿いに置かれたテーブルからは丁度アウトリガーの玄関が見える。ここなら迎えのバスが何時きても安心ということで、お店に入って注文する。勿論英語である。『カプチーノとカフェラテ、それからツナサンドをサラダ入りで』支払を済ませ、番号札をもらい、通沿いの席へ。周りのテーブルを見ると大きな皿に山盛のScrambled eggと薄焼きのトーストが4枚・ベーコンにサラダがたっぷり…ひょっとしたらFried eggものってたかも…。『すごいもの食べてるな。』って感動してると、目の前に置かれたボールのようなカップに入ったカプチーノと具がはみ出さんばかりのツナサンド…。二人で一つにして正解だったと胸をなでおろしながら、Sandwichを頬張る。皿の上のサラダがようやくなくなる頃、お迎えの時間。

 『どきどき』の案内人は元気の良いお姉さん。運転手はピーター。目的地の説明を聞きながらバスはスカイレール乗り場へ。ケアンズの町からバスで15分。スカイレール乗り場に到着。
 乗り場の売店で水を買ってT/Cを現金化して、キュランダ村へ。
 今日は平日で混んでないこともあって、6人乗りのゴンドラに二人で乗り込む。さすがに6人用だけあって、二人で使うには広々としたもの。靴を脱いで足を投げ出して、ゆったりと眺望を楽しむ。窓からはケアンズの町とその奥に青い海。結構大きな島が見える。どうやらこれが有名なグリーン島らしい。

 スカイレールは世界遺産の熱帯雨林の上を走っているゴンドラで、熱帯雨林を傷つけないよう、その支柱はヘリで運び、手作業で立てたそうだ。しかも、それが7.5キロも続いているのだから驚きは隠せない。もちろんギネス記録なのは言うまでもないが。
 スカイレールはキュランダ村までの間に2箇所の駅がある。間違えないようにレッドピークステーションで降りると、駅には陽気なおじさんがいてリアルな蛙の置物を見せてくれる。みんな最初は本物かと思って驚くと、楽しそうに笑ってたり…。すると、手すりの上に一匹の蟷螂。これも置物??って思ったら、しっかりと本物だったり…。とにかく、全員揃ったので説明を聞きながら熱帯雨林を散歩する。日本では見ることの出来ない植物ばかり。木に作られた蟻塚や、着生植物などゆっくりと楽しんでいるうちに再び駅へ。

 ここからのスカイレールでは熱帯雨林を楽しむ。見ると幸福になって、体に止まると大金持ちになれるという『Butterfly』と白い鳥を探して窓の下を覗き込む。そうこうしていると、視界に滝が見えてきた。やはり、旱魃の影響でその水量は寂しいぐらいに少なかったものの、ごつごつとした岩肌とそのスケールは、やはりオーストラリアといったところか。蝶を見つけられないまま(白い鸚鵡はしっかりと発見(旦那が…))ゴンドラはキュランダ村へ。駅を出たところで、待っているバスに乗り込んで中心部まで…というものの、実際は車に2〜3分ぐらいしか乗ってなかったけど…。
 話に聞いていた、赤い小さなアイスクリーム屋の前でバスは止まった。50分程度の自由時間。早速マーケットに行ってみる事に。キュランダ村では二つのマーケットが開催されている。人々が色々な商品を持って集まってくる市場みたいなものかな??

 今日あいていた店に入ると、目に飛び込んできたのは石鹸の山。そのお店は天然油脂と熱帯雨林に降った水と天然エッセンスで作った手作り無添加せっけんを売っている店で、確かにお土産にはもってこいだ。
 さらに奥に進むと洋服からアクセサリーから革製品の細工物まで、所狭しと並んでいる。一番奥にあるお店ではカンガルーの皮が沢山ぶら下げられていて、値段を見るとナイトマーケットより少しだけ安いかな??といった感じ。
 あとから自由時間があるということで、荷物になるから実際に買うのは後にして、ぐるっと一周見てまわったところで集合時間。
 再びバスに乗り込んで、次に案内されたのは第二次世界大戦で実際に使われていたという水陸両用車『アーミーダック』乗場である。屋根つきの船にキャタピラがついた迷彩色のアーミーダックはさすがに年季を隠せない様相だけれども、又それも味があるということで…。運転手のおじさんはやはり陽気な人で、がたがたとアーミーダックを操縦している。熱帯雨林特有の植物を見ながら急勾配を進むと、池が見えてきた。勿論水陸両用車だから水の中へと入っていく。ふと、気付くと水面から出た大きな枝のうえに水トカゲを発見。結構大きなそれは昔はやったエリマキトカゲの親戚らしい。
 池の途中で岸に寄せ案内人が何かをじっと探して水中を除いている。大きな亀がいるはずだったが、人が多く騒々しすぎて隠れてしまっているらしい。結局、亀は見つからないまま岸に上がって少し進んだところで、スカイレールから探していた青い蝶を発見!!下から見ると黒いんだけど、じっと見ていると、確かに青い羽が見える。これでみんな幸せになれるね。

 車を降りて次に目指すは、お昼御飯。併設されたレストランに入り、Tシャツに目印のシールを貼って、いざバイキングスタート!!ポークソテーにウインナー、フライドフィッシュに各種サラダ。所狭しと並べられた料理を皿に盛ってゆっくりと食事を楽しむ。
 一時間程度の食事が終わったあと、つぎは小さな動物園。ここではコアラを抱いて写真をとることができる。一番安いもので、一枚12A$(約840円)。旅の思い出だからと、撮ってみる事に。自分のカメラをツアコンさんに預けて、勿論それでも撮影。コアラを抱くのは言うまでもなく私で旦那と一緒に記念の一枚。(というか…現像して気付いたんだけど、この旅でツーショットの写真はこれとあと数えるほど…。撮っておいて良かった…。)
 写真撮影が終わってそのまま、動物園の中へ。
 中に入るとそこはコアラ舎。夜行性のコアラはあんまり動かないのが普通なんだけど、サービス精神旺盛なのか、一匹のコアラが柵のすぐ近くまで遊びに来てくれた。さっきも抱いて思ったけど、やっぱり可愛い!!ついついシャッターを切ってしまうのは私じゃなくって、旦那の方だったけど。

 コアラ舎のつぎはオーストラリア特有の爬虫類コーナー。アーミーダックで見たトカゲとか、見れなかった亀などがガラスの向こうでのんびりと昼寝(?)をしている。さらに先に進むと、旦那(身長173cm)よりもデカイ蛇が…。その上にはものすごく大きくなったお腹の蛇の写真が…話によると、飼犬を食べてしまったらしい。怖い話だ。でも、犬の飼い主も一緒に笑いながら蛇と写真をとっている事の方がもっと怖かったけど…。

 さらにその先には淡水ワニと海水のワニとがいて、小さい淡水ワニはちょっと飼ってもいいかなってくらい。大きいのは、自分が餌になりそうなので遠慮するけど…。さて、そんな爬虫類コーナーを抜けると、待望のカンガルーにご対面。だったんだけど、この旅初の雨が降り始めた。
 スコールというには少し雨量が足りない、にわか雨程度だったので、そこに置かれたカンガルーの餌を手にとって、カンガルーの元へ。そこにはカンガルー(大きいのじゃないよ。ワラビーサイズ。でないと怖いけど。)が放し飼い(?)されていて、驚く様子怯える様子もなく私たちのほうへよって来て、手から直接餌を食べる。もう相当可愛くってカンガルー好きになりそうなくらい。中にはお腹の袋に子供を入れたお母さんカンガルーもいて、なかなかできないカンガルーとのツーショットを山ほど取ってから、動物園を後にする。

 みんながバスに乗り込んだとたん外は大雨。これこそスコール!!久々の大雨を車窓から眺めていると、バスがキュランダ村につく頃にはすっかりやんでしまった。
 列車の出発時刻までの時間で、午前中にチェックを入れていた石鹸を買いに行く。お土産用にハート型の石鹸詰め合わせと、自分用に小さな石鹸をすべての種類購入する。
 それから旦那ご希望のカンガルーの皮を買いに行く。山ほどある皮の中から75A$、85A$の二つをセレクト。ついでに友達用に小さな34A$のカンガルーを選んで。買います。と言いかけた旦那をちょっと静止してから、「もしこれとこれとこれ買ったら安くしてくれる??」って聞いてみる。何で支払うのか聞かれて、T/Cしかないというと、現金しか安くできんって言うから、銀行ないかって聞いてみる。そんでもっていろいろ考えてたら、おばちゃんがちょっと待っててと言って隣のお店へ。戻ってきたときにはにっこりと「OK」だって。言ってみるものだね。
 意気揚揚とカンガルーを抱えて、今度は私のパレオを買おうとお店に行くと、なんとすでにclose…。仕方ないのでアイスを買って食べながら町を歩く。と、街角にどきどきのバスとピーターを発見。バスを開けてもらってカンガルーを置いて身軽になってから、さらにwindow shoppingへ。お店を見ながら駅のほうへとゆるい坂道を下りていく。

 キュランダ駅は道よりも一段低いところにある。陸橋を渡り、階段を下りるとすぐにホームである。高地にあると言え、真夏の太陽に照らされて喉はからから。ホームにあるお店に入り、ミネラルウォーターを購入。ベンチに腰掛け、のんびりしていると続々と人が降りてきて、既にホームで停車している汽車に続々と乗り込んでいく。「いい席がなくなってしまう!」と内心あせりつつも、チケットを持っているガイドさんがまだ来ていないので、乗り込むことができない。そうこうしているうちにツアーメンバーが揃って乗車。結局指定席だったので(客車一つ貸しきり。)車内はゆったりとした2人掛の椅子が向かい合わせで片側に配置されているだけで、もう一方は広めの通路になっている。進行方向向きのふかふかの椅子(骨組みは木製)に座り、世界遺産が写る車窓を眺めながらの汽車の旅。途中、スカイレールから見た滝が見える展望用の駅で停車してくれる。ここでは雨が降り出したね。おかげで皆汽車に乗ってくれて、ゆっくり写真も取れたけど。さらに、もう一つの滝の前では橋の上で停車してくれる。本当にサービス精神旺盛の鉄道だ。
 鉄道の旅はおよそ1時間40分。橋の上から滝を見たら後は町に近づくまではほぼ同じ風景。朝からの散策が疲れたのか、皆贅沢なお昼寝の時間。かく言う私もうつらうつらと舟をこいでいると、車窓からまぶしい太陽の光。熱帯雨林を抜けた汽車の窓には太陽の光を受けたオーストラリアの広大な大地とはるかなるグレートバリアリーフが写っている。

 ケアンズの町から少し離れた駅に到着した私たちを待っていてくれたのは、白いインコの『Kewpie』運転手のピーターのペットで人に良くなれている。ピーターが私にKewpieを渡すと、素直に私の手に乗り歌ってくれる。
 ではここで覚えているか問題。カンガルーとコアラは共にAussieの言語ですが、もともとの意味はなんでしょう!?ガイドさんの巧みな話術にひっかかって、結局皆外れてしまったけど…。
 さて、バスから降りてとにもかくにも部屋に直行。大きなカンガルーを部屋に置いて、明日の朝食を調達すべくスーパーへ。
今日の目的は明日以降の水と朝食用のパンとカフェオレ・ハム。さらに前日から気になっていた、サラダの量り売りにチャレンジ。ケースの中に並べられた10種類近いサラダの中から、ブラックオリーブとクリームチーズたっぷりのサラダとマカロニサラダ・ポテトサラダを選んで直径10cmほどの入れ物に詰め込む。蓋をして、そこにあった袋に入れてレジへと向かうと、レジのお兄さんが怪訝そうな顔をして『○×△☆%$&…??』
 じっくり聞くと、『サラダは一つだけなのか』と聞いているらしい。どうも私がなにげに入れていた袋が同じサラダを3つ買った時に入れる袋(少し安くなるらしい)だったらしい。『ごめんなさいこれだけです。』って言ったけど、恥ずかしかった…今度からはよく読むようにしよう…。
 とにかく必要なものの買出しもすんで、部屋に戻ってホッとした所でお腹の虫が鳴き出した。今夜の夕食はいかが致しましょう??と二人で喧喧諤諤。初日が蟹で、翌日がナイトマーケット。オーストラリアといえばやはり大きなステーキでしょう!!という事で前を通る度に気になっていたエスプラネード通りにあるラトル&ハムに決定!!待望のT-bornステーキを食べることに。

 早速と急いで店に行ったもの丁度夕食時のせいもあって人が溢れ返っている。どうするか迷っていると、こちらにどうぞと『Reserved』と書かれたオープンテラスの席に案内される。『いいの??』って聞くと『あなたたちのために予約してました』だって。言う事が違うね。
 ボーイさんの説明によると、このお店ではオーダーはカウンターで自分で行うらしい。テーブルbニオーダーを伝えて、先に支払を済ませる方式だ。メニューを決めて、カウンターへと向かう旦那。ステーキの焼き方とソースを聞かれて大変だったとのこと。確かになれないところで使い慣れない英語なんてのは…。
 とにかく運ばれてきたVBとアイスコーヒーで乾杯。そしてやってきたステーキは…。大きいこと大きいこと。私の顔よりも大きなT-bornと山盛りのポテト&にんじん、一株丸ごとのブロッコリー。ピザがクリスピータイプだったのがせめてもの救いかな!?
 とにかくとにかくお腹一杯になって、もう何もいらないって思ったけど、結局もう一杯アイスコーヒーを頼んでたりして…。
 その後は翌日のダイビングに向けて水中用の写るんですを購入。日本を出る前に慌てて買ったそれよりもやすかったので、次回は全部向こうで買う事にしよう。(ちなみにやっぱりスーパーが一番安かったね。)それからナイトマーケットに行って昨日のうちに見ていた格安スーツケースを購入。買い込んだお土産を詰め込む専用という奴ですね。

(答.カンガルーは『知りません』コアラは『水を飲まない』)



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