第1章 ジェットスター初フライト便 |
「初フライト便でバンコクへ行きませんか?」という話がプランニングツアー代表のニョーボ河野に来たのは、バンコクへ旅立つわずか2週間前のことでした。燃油込みの旅行会社様向け特別運賃だということで、非常に条件が良かったので、我々は「うん行く、すぐ行く!」などと、一も二もなく、何らの思慮分別のかけらもなく、2秒で申し込んでしまったのでした。 |
そもそもの発端は、ジェットスターというLCC(low-cost carrier:格安航空会社)による、福岡=バンコク=シンガポール線の就航開始にあります。昨年7月に外務省が、東南アジア5ヶ国に対する訪日ビザの免除と緩和を実施したこともあって、同地域から日本への渡航者が増えているそうです。そこで、アジアから日本への玄関口である福岡へ、低運賃でより多くの渡航者を呼ぶため、2014年 6月27日から同路線の就航を開始するというもの。機材は全エコノミークラス180席のエアバスA320-200で、毎日1往復します。 |
ホテルはどうしよう、現地での夕食はどこがいいかな、などと楽しく計画を立てつつ2週間はあっという間に経過。当日は車で空港近くまで行き、「サイドパーキング」というところに預けました。ここは空港まで無料で送迎してくれるので、悪天候や荷物が多くても大丈夫という便利な施設です。料金は、クーポン券(プランニングツアーにもあります)の使用で一日当たり830円でした。 |
◇ 福岡空港 国際線ターミナル◇ 空港に着くと、何と行きつけのタイ料理屋さんの店長とバッタリ。友達がタイから来るので、迎えに来たのだそうです。「バンコク行って来るねー!」と手を振って彼と別れ、国際線ターミナルの中に入ると、リンドバーグのロッキード・シリウス号模型の前で、我々が乗る路線の就航式典をやっていました。ちょうど髙島宗一郎市長が挨拶を終えたところで、式典には今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の扮装をした人も出ています。そういえば、福岡県とバンコクは姉妹都市でしたね。 〔 就航式典の様子(YouTube 動画) 〕(注:音声が出て、新しいタブで動画が開きます。) |
お祭り気分でチェックインカウンターに行くと、長蛇の列が4つくらいに畳まれていて大混雑。ジェットスターのシャツを着たお姉さんが、記念品の入った袋を配っています。中身は初フライトの搭乗証明書、マウスパッドにハンドタオル、色鉛筆セット、荷物につけるタグ、公式キャラクターのレッサーパンダのシール、なぜかジェットスター印の金太郎飴。それからおっ、これは!免税店の500円クーポン券も入ってます。 |
◇ ワイルド ターキー 8年 ◇ 何とか順番が来てチェックインが終わり、スーツケースを預けると、手荷物検査場へ移動しました。ダンナ河野はいつものように検査で引っかかり、靴まで脱がされて入念なボディチェック(写真ではわざとらしくホールドアップしています)。その後、免税店でいつものワイルドターキーを買い、出発ロビーへ向かいました。 |
<余談>ダンナ河野は、ワイルドターキーが好きなあまり、ワイルドターキークラブに入会してしまい、昨年は WILD TURKEY MASTER DISTILLER'S NIGHT というイベントが、福岡で初めて開催されたので参加して来ました。イベント当日は、来日した蒸留所責任者のジミー・ラッセル氏の講演や、スタンダード、8年物、13年物(WILD TURKEY AGED 13 YEARS OLD DISTILLER'S RESERVE)の飲み比べなどがあり、楽しいひとときを過ごしました。</余談> |
話がずいぶん横にそれてしまいました。さて、出発ロビーのスナック売り場に行くと、ここもやはり長蛇の列。なんとかおつまみと生ビールを手に入れ、カウンターに座って「楽しいねー」と幸せに浸りながら飲みます。 |
◇ エアバス A320-200 ◇ 窓から見えるエアバスA320-200は、銀色の機体にでっかい星印と真っ黒なロゴで、往年のアメリカ空軍機みたいです。でもその割りに、何だか小さいなあという印象。それもそのはずで、A320-200は双発エンジンの1列通路で、全長は38m程度しかありません。 |
かつてプランニングツアーがドバイに行ったときに乗ったA340-500は、エンジン4基の2列通路で全長約68mもあるので、倍近くの大きさがあります。ちなみに、エミレーツ航空やシンガポール航空などで運用されているエアバスA380は、総2階建ての構造でボーイング747(ジャンボジェット)より大きく、史上最大の旅客機といわれています。 |
ところで、近頃の飛行機にはこのように、翼端に小さな翼がつけられているものが多く見られます。これはウィングレット(もしくはシャークレット)と言って、翼端に発生する空気の渦を軽減することで空気抵抗を減らし、燃費の向上を図るというもの。これがあることで、約4%から5%の燃料を節約できるそうです。 |
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