第2章 バンコク・スワンナプーム国際空港 |
バンコクの玄関口、スワンナプーム国際空港は、2006年9月に開港した比較的新しい空港で、バンコク中心部から東に約30kmの位置にあります。スワンナプームとは「黄金の土地」という意味で、まさにアジアを代表する国際ハブ空港。ターミナルビルの敷地面積は、かつて空の玄関口だったドンムアン空港の5倍、成田空港の3倍もあって、面積は実に 563,000 平方メートル、これは単独のものとしては世界一の広さだそうです。ご覧のような壮大なスケールのコンコースがA~Gの7つあって、管制塔の高さまで世界一。 |
◇ LCC初フライト ◇ さて、福岡国際空港出発ロビーでは間もなく搭乗案内があり、バスに乗って飛行機へ向かいました。シートは3席-通路-3席で、我々は前から7列目です。座席の前後間隔が結構狭いので、長時間だと結構きついかもしれません。また、機内には前方スクリーンや、モニター画面といったものは無さそうです。 |
今日は初フライトということもあって、どっかの撮影クルーが乗り込んでいました。機内アナウンスによると、「撮影を希望されない方は、あらかじめお申し出下さい」とのこと。つまり隣の人と一緒なのを公共放送で流されたらマズいとか、そういう状況の人はあらかじめ言っておきなさいネ、ということらしい。機はゆっくりと滑走路へ向かい、11時きっかりに離陸しました。ベルトサインが消えると、さっそく入国カードを配りにきたので書き始めるのですが、やけに気流が乱れていてとても書きにくい。 |
離陸をして30分もすると、機内食を配りに来ました。LCCだってお金を払えば機内食が出ます。メニューはベジタリアン・タイ・グリーン・カレー、チキン・ティッカ・マサラ、チキンライス、ウドンヌードル(焼きうどん)の4種類。チキンライスを選びましたが、日本のと違って長粒種の味つきごはんに、チキンと温野菜がついていてなかなか美味でした。メニューにはいずれも11SGD(シンガポールドル)と書いてあるので、日本円にすると900円くらいのはずです。ところが、その場で注文することはできないので、あらかじめ日本で注文すると、どういうわけか1400円もかかります。この差はいったい何なのだろう?搭乗前にお弁当でも買って、持っていった方が良いかも。 |
その後、機内食サービスは乱気流のため突然中止。後方の乗客たちは気の毒なことに、料理の匂いだけでおあずけ状態です。なお機内では、有料でドリンクやスナック類を注文することもできます。ソフトドリンクは4SGD、ビールは5SGD、ワイン7SGD、カップヌードル5SGD、サンドイッチ6SGDといった具合です。サービスが再開されたので、二人でバドワイザーを注文し、日本から持参した柿の種をつまみに飲みました。 |
◇ バンコクに到着 ◇ しばらく寝ることにしましたが、通路を乗客や乗務員がどすんどすん歩くし、座席がほとんどリクライニングしないので、首が痛くなって目が覚めました。あ~日本から首に挟むタイプの空気枕を持ってくればよかった。そうこうしているうちに機は着陸態勢に入り、田園風景が見えてきました。結局出発は30分遅れたにもかかわらず、到着予定時間より25分も早い、現地時間13時50分にスワンナプーム国際空港に着陸しました。 |
機は広大な敷地内をひたすら延々と走り続け、ようやくターミナルに到着しました。飛行機から降りると、電動カートの走り回る広いコンコースに出て、動く歩道に乗り再び延々と移動します。入国審査窓口に到着したので、パスポートと入国カードを持って列に並びました。それにしてもさすがは「微笑みの国」、入国審査官までが時折笑顔を見せます。彼らは下を向きっぱなしに見えますが、これはテレビカメラで写された渡航客の顔をモニターで確認しながら、パスポートをチェックしているのです。 |
入国審査を終え、円をバーツに両替し、とっとと出てきたスーツケースを受け取ると税関に向かいました。前方にいたアジア人はスーツケースを再び機械に通して調べられていましたが、我々は日本のパスポートを持っていたせいか、どうぞ通りなさいと手招きされてフリーパス。 ◇ バンコク都の交通事情 ◇ さて、渡航者数世界一のバンコクは交通渋滞においても世界有数で、「1km移動するのに1時間かかる」などといわれたりします。特にひどいのが町の中心部サイアムからチットロム周辺、スクンビット通り、シーロム通り、サトーン通りですが、そういえば宿泊予定のホテルって、シーロム通りとサトーン通りの間に建っていなかったっけ? |
というわけでお金も時間も惜しい我々は、市内を電車で移動しようと、出発前から路線を調べてきました。そういえばバンコクは東京と同じで「バンコク都」が正しいから、市内じゃなくて都内か・・。バンコクには、全部で4種類の電車が走っています。まず北部ドンムアン空港から南下してくる「国鉄」、都内をほぼ半周する「MRT(地下鉄)」、今回この2つは使いません。次に東部スワンナプーム国際空港から中心部に接続する「エアポート・レール・リンク」、南北東西に2系統の路線を持ち、スカイトレインとも呼ばれる「BTS」、こちらを使います。BTSの駅には、方角や順番をもとに個別の駅番号が割り当てられています。 〔 バンコク電車路線図:タイ国政府観光庁(日本語) 〕(新しいタブがPDFで開きます。なお、BTSシーロム線は現在ウォンウィエンヤイ(S8)から4駅先のバーンワー(S12)まで延伸しています。) |
今回立てた計画は、まずエアポート・レール・リンクでパヤータイ駅(N2)に行き、そこからBTSスクンビット線で2駅分南下してサイアム駅(CS)へ、ここでBTSシーロム線に乗り換えて、ホテルの最寄駅である南西部サパーンタクシン駅(S6)へ行くというもの。 |
エアポート・レール・リンクはエクスプレス(特急)と、シティライン(各駅停車)の2つがあり、エクスプレスはパヤータイ行きと、途中のマッカサン行きがあります。ところが車両整備の都合で、パヤータイ行きエクスプレスは来年まで運休しているそうなので、シティラインで各駅に停まりながらパヤータイ駅へ行くことにします。 〔 エアポート・レール・リンク(英語・タイ語) へのリンク 〕(新しいタブが開きます) 地下1階に降りて自動券売機で、1人45B(バーツ)の「トークン」という磁気式コインを買い、センサーにかざして改札を通過。大ざっぱに言うと、タイ・バーツは3倍すればほぼ日本円に近い数字になります。うす暗いホームで待っていると、すぐに電車がやって来ました。 |
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