LAST MAN STANDING/John Smith <.45ACP> COLT M1911A1、通称コルトガバメントは、もう誕生から100年近く経つというのに、未だ色あせることの無い不朽の名銃だ。かつてアメリカ軍がフィリピンのモロ族と闘った時、勇猛なフィリピン戦士は米軍の38口径弾頭をくらっても、ひるまず突進してきたそうである。こうした実戦における恐怖体験から、敵を一撃で倒す「マン・ストッピング・パワー」という概念がクローズアップされ、45ACP(11.43mm)という大口径カートリッジと、それを発射する銃への信仰につながっていくのである。
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The Matrix/Agent Smith <.357 Magnum> |
デザートイーグルで印象的なのはやはり映画マトリックスのエージェント・スミス。dessert は食後にいただくが、desert は「砂漠」という意味だ。それにしてもバカでかい!こんなシロモノをベルトやホルスターにさして歩き回っていたら、たちまち腰痛になりそうだ。もともとこの銃はイスラエルのIMIという軍需産業会社が開発した大口径オートマチックで、357マグナム以外にも.41/44Mag/50AEなどの口径がある。 にスミスのデザートイーグルは357マグナムではなく.50AEで、オートマチックとしては世界最強の50口径(12.7mm)のマグナム弾を使用する。IMIは他にもUZIサブマシンガンやガリルライフルなどの傑作銃を作っているが、このデザートイーグルは動作の信頼性に難があるらしく、あまり評判がよろしくない。 |
ちなみに、通常シューティングレンジで357マグナムを撃つ場合、コルトパイソンのような高価な銃が出てくることはまず絶対に無い。多くはS&WのM19コンバットマグナムやM66、M586、M686もしくは前述のスターム・ルガーあたりだ。パイソン撃ちたいなあ、しかしオートのマグナムには、また別な魅力があって良いものだ。 |
44マグナム・リボルバー | コルト・パイソン .357 4in |
DIRTY HARRY/Harry Callahan <.44 Remington Magnum> |
ダーティハリーといえば44マグナム。44マグナムといえば、誰が何と言おうとスミス&ウェッソンM29の6.5インチモデルに決まってる!しかしながら今回シューティングレンジで我々を出迎えたのは、スターム・ルガー社製レッドホーク44マグナムだった。銃身長7.5インチのごっついシルバーモデルである。でもどうせルガーにするのなら、バケモノカートリッジを発射するスーパー・レッドホーク.454カスールにして欲しかった。まあ文句もあるが、44マグナムを18発も撃てるとは楽しい。しかも自分で弾込めさせてくれるんだから従業員も楽だし、客は楽しいし・・・良いことずくめである。 スターム・ルガーという会社は、なかなか良い銃をお手頃価格で作ってくれるメーカーなので、アメリカでは一番売れているのだとか。ちなみにスターム・ルガー(Sturm Ruger)は、ドイツのルガー(不朽の名銃、トグルアクションのLuger P08でお馴染み)とは「他人の空似」、というか全然別な会社である。22口径オートマチックのMKT、MKU、さらにはシングルアクションリボルバーのスーパーブラックホーク44マグナムあたりが有名だ。 |
デザートイーグル | スーパーレッドホーク | ルガーP08 | スーパーブラックホーク |
原作:武論尊 、作画:平松伸二で描かれた往年の少年ジャンプコミックの名作がドーベルマン刑事である。もちろん前述のハリー・キャラハンをモデルとしているわけだが、主人公である警視庁特犯課刑事の加納錠治がとにかくカッコ良い。彼の愛銃がこのスーパーブラックホーク44マグナムで、悪人をバッタバッタとなぎ倒していくのだが、これは絵的には西部劇さながらで、非常に迫力のある漫画だった。 そのスーパーブラックホークの原型モデルともいえるのが「西部を征服した銃」、コルトSAA(シングル・アクション・アーミー。コルト・ピースメーカーとも呼ばれ、西部劇には必ず出てくる銃だけど、こいつを撃たしてくれるところって見たことないな・・・・。 |
コルトSAA .45(Civilian 4.75in) | ベレッタM92F(U.S. 9mm M9) |
LETHAL WEAPON/Martin Riggs <9mm×19 Parabellum> |
ベレッタM92Fといえば、ガバメント退役後の米軍正式採用拳銃であるだけでなく、映画リーサル・ウェポンやダイ・ハードなど、スクリーンでも活躍する「イタリア生まれの伊達男」って感じの銃である。特にリーサルウェポンのリッグス刑事は、ひときわ銃に関する技術や造詣が感じられて楽しめる。 9mmパラベラムの場合、弾頭は小さいけれど意外と火薬量は多く、弾速も速い。通常こうした射撃場では火薬量を半分くらいに減らしているので、マグナムを撃ってもあまり迫力が感じられないことが多いが、9mmの場合、場所によっては箱から直接新品のカートリッジを出して撃たせてくれるところがある。まさに本物の迫力というやつで、腹にズシンと響くのだ。 |
GOLGO13/Duke Togo <.223 Rem 5.56mm×45 NATO> |
M16の代表的な使い手であるゴルゴ13。銃に関してはかなり保守的な彼も最近ではA2を使うようになってきたが、やはりM16はA1のシャープなシルエットがカッコ良い。ところが店のオヤジは「これ(5.56mm×45)が本来の銃弾だけど、レンジではこっちを撃ってくれ・・」と称して、かなり小さな弾丸を持ってきた。こら待て、22LR(ロングライフル)弾だろ?それ・・・。火薬量も格段に少ないし、迫力もない。357マグナムに38口径を詰めて撃つのよりさらに悪い。まあ、きっと安全とかコストとか耐久性うんぬんなのだろう。M16は整備が大変だというし・・・。 それでもって撃ってみると、思った通り突撃銃としての迫力も反動もまるでなく、ただ空気銃のように的を射抜くM16だった(せめてフルオートで撃たせろ・・・)。いやしかしライフルは当たり前だけど良く当たる。 |
M16A1 | スパス | レミントン |
THE TERMINATOR/T-800 <12- Gauge Shotshell> |
スパスだっ!ターミネーター(一作目)でシュワちゃんが使っていた、フランキ・スパス12のメタルストックバージョンじゃないですか。でもこれは展示用オンリーで、実際に撃たしてくれたのはポンプ(スライド)アクションのレミントンM870(もしくはM31?)だった。 それでもショットガンをぶっ放すというのは、やはり快感だ。ジャキッと排莢して、シャコッと装填するガン・アクションの醍醐味。顔に風圧を感じるほどの、もの凄い炎と轟音と反動はまさに本物!ターゲットペーパーなんぞ一発で吹き飛ばすぜ!・・・と思いきや、装填されていたのは、小粒のバードショット(つまり鳥撃ち用)。従ってターゲットペーパーには針で刺したような粒々の穴がたくさん空いただけである |
ちなみにバイオレンスの巨匠サム・ペキンパーの映画ゲッタウェイでは、スティーブ・マックイーン扮する主人公のドク・マッコイが、この手のショットガンを派手にぶっ放していた。銃砲店でショットガンを包んでもらい、弾丸を箱ごと買うシーン。 マックイーン 『ダブルオーバックをくれ。』 銃砲店のおやじ 『壁でもぶち抜くので?・・・』 ダブルオーバック(九粒散弾)とは、直径7ミリの散弾が9つ詰められた恐怖のハイパワー・カートリッジだ。パトカーを破壊し、エレベーターのワイヤーをぶち切って敵をなぎ倒すマックイーン。きっちり25発を撃ち尽くすとショットガンを投げ捨て、腰ベルトのガバメントを抜くのであった。荒野の七人、砲艦サンパブロ、トム・ホーン等々・・・どれをとってもマックイーンのガン・アクションは的確で無駄がなく、美しい。 |
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